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初めての App Store 審査でつまずいたこと——情報の追加要求(2.1)、アプリプレビュー(2.3.4)、公開直前の「配信状況」

Sheet Widget2026年10月4日

Sheet Widget の最初のバージョン(1.0)は、App Store の審査で何度かやり取りをしてから公開になりました。初めてアプリを出す人が同じところで止まらないように、実際に指摘されたことと、どう対応したかをまとめます。

1. 「情報が足りない」と言われた(Guideline 2.1)

最初の指摘は、Guideline 2.1「Information Needed」でした。アプリの動作を確認するために、追加の情報がほしいという内容です。求められたのは、主に次のものでした。

  1. 実機での画面録画(アプリの起動から、主な使い方の流れまで)
  2. テストした端末と OS
  3. アプリの機能と、想定している利用者
  4. 審査担当がアプリを試すための手順
  5. 使っている外部サービス

返信で気をつけたこと

  • 画面録画は実機で撮る。 iPhone 12(iOS 26.6)で、起動 → Google でログイン → ウィジェットの設定を作る → ホーム画面に置く → 課金の画面 → Google アカウントの連携解除、までを1本にまとめ、App Store Connect の審査用の欄に添付しました。
  • 「アカウントの削除」に当たる操作を見せる。 Sheet Widget は独自のアカウントを作らず、サーバーも持っていません。「ログイン」は、すでに持っている Google アカウントをつなぐことです。そこで、設定画面の「連携を解除」で端末内のログイン情報が消えることを、アカウント削除に相当する操作として録画に入れました。
  • ウィジェットのアプリは、価値がホーム画面にあることを説明する。 アプリの中では設定を作るだけで、実際の価値はホーム画面にウィジェットを置いて初めて見える、ということを手順の最後に書きました。審査担当がアプリの中だけを見て「何もしないアプリ」と判断しないためです。
  • デモ用の Google アカウントに、サンプルのシートを入れておく。 審査担当がデータを用意しなくても、すぐに試せるようにしました。Google の2段階認証の確認画面が出たときのために、バックアップコードを使う手順も書いています。

2. アプリプレビュー動画で2回却下された(Guideline 2.3.4)

次に、Guideline 2.3.4 で2回続けて却下されました。2.3.4 は、アプリプレビュー(App Store のページに載せる動画)の内容についての規定です。

1回目の指摘を受けて、アプリプレビューの要件を確認しました。

  • アプリの画面を、アプリだけフルスクリーンで収録したものであること
  • 端末の画像や枠を付けない
  • 収録した画面の周りに、背景や飾りの画像を付けない
  • 最後に宣伝用の画面(エンドカード)を付けない

7言語すべてからプレビュー動画を削除し、今後プレビューを入れるときはこの要件を守ると返信しました。

ところが、2回目も同じ 2.3.4 で却下されました。プレビューはもう1本もないはずなので、App Store Connect でプレビューの数がすべてのサイズで「0/3」になっていることを書いたうえで、「どの素材についての指摘か教えてほしい」と返信しました。あわせて、スクリーンショットの一部(ホーム画面のウィジェットの下に、元のスプレッドシートを並べた構成)が問題なら、7言語すべて差し替えると伝えています。

Apple からは、最後まで具体的にどの素材かは示されず、内容を変えずに再提出したところで通りました。2回目は、削除済みのプレビューに対する指摘が再送されたものだったとみています。指摘の対象がはっきりしないときは、推測で直す前に、事実(何を削除して、今どうなっているか)を添えて確認するのが、結果的に一番早かったと思います。

3. 承認されたのに、どの国にも配信されない状態だった

審査に通ったあと、App Store Connect の配信の画面に「このアプリは App Store の配信から削除されました」という警告が出ていました。調べると、アプリの配信状況(どの国・地域で配信するか)の設定が、そもそも作られていない状態でした。このまま公開ボタンを押しても、どの国にも出なかったことになります。

App Store Connect API で、すべての国・地域(175)を対象にした配信状況を作成して解決しました。新しい国・地域が追加されたときにも自動で配信する設定(availableInNewTerritories)も、あわせて有効にしています。初めて公開するときは、公開ボタンを押す前に、配信する国・地域の設定を確認することをおすすめします。

4. App Store Connect の項目が編集できなくなるタイミング

審査と公開を通して、App Store Connect の項目には、編集できなくなるタイミングがあることも分かりました。

項目 単位 編集できなくなるとき
新機能の説明・説明文・キーワード バージョンごと そのバージョンが公開されたら、以後は編集できない
アプリ名・サブタイトル アプリ全体(App 情報) 審査中・公開待ちの間は編集できない。新しいバージョンの審査中は、App 情報が「公開中」と「新しい版」の2つに分かれる
プロモーションテキスト バージョンごと 公開中でも、いつでも変えられる

キーワードやサブタイトルを変えたいときは、新しいバージョンを作って、そちらの App 情報を編集する必要があります。API で編集するときは、2つある App 情報のうち、編集できる方を選ばないと反映されません。

まとめ

  • 情報の追加要求には、実機の画面録画と、試すための具体的な手順で答える
  • アカウントを作らないアプリでも、「アカウント削除」に相当する操作を説明する
  • アプリプレビューは、アプリの画面だけ。端末の枠・背景・エンドカードは付けない
  • 指摘の対象が分からないときは、事実を添えて確認する
  • 公開ボタンを押す前に、配信する国・地域の設定を確認する

Sheet Widget は App Store で公開しています。

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