スプレッドシートの家計簿を iPhone のウィジェットで毎日見る——「今月あといくら使えるか」をホーム画面に出す作り方
家計簿を Google スプレッドシートで付けていると、自分に合った形に作れる反面、「今月あといくら使えるか」を見るために毎回シートを開くのが面倒です。
この記事では、家計簿の大事な数字だけを、iPhone のホーム画面にウィジェットとして出しておく作り方をまとめます。ウィジェットの表示には、私が作っている Sheet Widget を使います。
考え方:ウィジェット用の「まとめ」を作る
家計簿の明細(日付・費目・金額が何百行も並んだ表)をそのままウィジェットに出すと、文字が小さすぎて読めません。
そこで、シートの中にウィジェットで見るためだけの小さな「まとめ」の表を作り、そこだけをウィジェットにします。明細を書き足すと、まとめの数字が数式で自動的に変わり、ウィジェットにもそれが出ます。
明細の表(例)
「明細」シートに、こんな形で記録している場合を例にします。
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 日付 | 費目 | 金額 |
| 2 | 2026/10/01 | 食費 | 1,280 |
| 3 | 2026/10/02 | 日用品 | 640 |
| 4 | 2026/10/03 | 外食 | 2,300 |
まとめの表(ウィジェットに出す範囲)
「まとめ」シートに、次のような小さな表を作ります。
| A | B | C | D | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 費目 | 予算 | 今月の合計 | 残り |
| 2 | 食費 | 40000 | (数式) | (数式) |
| 3 | 外食 | 15000 | (数式) | (数式) |
| 4 | 日用品 | 8000 | (数式) | (数式) |
| 5 | 合計 | (数式) | (数式) | (数式) |
今月の合計(C2 に入れて、下にコピー)
=SUMIFS(明細!C:C, 明細!B:B, A2, 明細!A:A, ">="&(EOMONTH(TODAY(),-1)+1), 明細!A:A, "<="&EOMONTH(TODAY(),0))
EOMONTH(TODAY(),-1)+1 が今月の 1 日、EOMONTH(TODAY(),0) が今月の末日です。月が変わると、自動的に新しい月の合計になります。
残り(D2 に入れて、下にコピー)
=B2-C2
合計の行(B5〜D5)
=SUM(B2:B4)
C5、D5 も同じように SUM で合計します。
見やすくする書式
Sheet Widget は、罫線・背景色・文字色・太字・セルの結合をシートのとおりに表示します。シートで見た目を整えておけば、ウィジェットもその見た目になります。
- 見出しの行(1 行目)に背景色を付けて、太字にする
- 「残り」の列は文字を大きめ・太字にする
- 合計の行の上に罫線を引く
- 金額は「表示形式 → 数字 → 通貨」などで桁区切りを付ける
ウィジェットにする
- Sheet Widget で、家計簿のスプレッドシートを選ぶ
- シートは「まとめ」、範囲は
A1:D5を選ぶ - サイズは「中」がおすすめ(横長の表が収まりやすい)
- ホーム画面にウィジェットを置いて、作った設定を選ぶ
手順の詳細は「Sheet Widget の使い方」にあります。
使い方のコツ
- 「残り」だけを小さいウィジェットに:残りの合計(D5)だけを範囲にして「小」のウィジェットにすると、ひと目で分かります。
- 自動更新には時間差がある:ウィジェットの更新は iOS が管理していて、おおむね 15〜60 分ごとです。買い物の直後にすぐ反映したいときは、Pro の更新ボタンを使います。
- 家族で共有している家計簿でも使える:共有されたスプレッドシートも、ファイル選択の画面から選べば表示できます。ログインしているアカウントと、ファイルを選んだアカウントが同じかどうかには注意してください(詳しくはこちら)。
まとめ
- 明細をそのまま出さず、ウィジェット用の「まとめ」の表を作る
- 今月の合計は
SUMIFSとEOMONTHで、月が変わっても自動で切り替わる - シートの色や罫線がそのままウィジェットに出るので、シートで見た目を整えておく