使い心地を壊さない広告と評価のお願い——ToVue で決めた「出さない」ルール
ToVue は、無料で使える 3D マップの飛行アプリです。無料版では Google AdMob の広告を表示していて、買い切りの課金(¥480)で広告を消せます。
広告は、無料で使ってもらうためには必要ですが、出し方を間違えると、アプリの一番大事な「飛んでいる時間」を壊してしまいます。ToVue では、広告と、App Store の評価のお願いについて、「いつ出さないか」を先に決めてから作りました。
バナー広告:地図とは別の帯に置く
バナー広告は、飛行画面の地図の上に重ねず、地図の上に確保した専用の帯に1つだけ置いています。
地図の上に重ねると、操作スティックや、地図そのものを隠してしまいます。広告の帯を地図の外に分けておけば、地図の見える範囲は少し狭くなりますが、操作の邪魔にはなりません。
全画面広告:飛んでいる間は絶対に出さない
全画面の広告(インタースティシャル)は、次の条件をすべて満たしたときだけ出します。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 検索や「地図から選ぶ」で、別の場所へ移動した直後 | 場面の切り替わりなら、流れを止める感覚が小さい |
| メニューが閉じている | 設定を触っている最中に割り込まない |
| 飛行中ではない | 操作の途中で画面を奪わない |
| 前に出してから 3分以上 たっている | 移動を繰り返す人に、毎回出さない |
| 課金していない | 購入した人には一切出さない |
コードでは、最後に出した時刻を覚えておき、3分(180秒)たっていなければ出さない、というだけの単純な判定です。
static let minimumInterval: TimeInterval = 180
if let lastShown, Date().timeIntervalSince(lastShown) < Self.minimumInterval { return }
広告に、地図の情報を渡さない
ToVue は、位置情報の許可を求めず、GPS も使いません。広告についても、プライバシーに配慮して次のようにしています。
- パーソナライズしない広告だけをリクエストする(AdMob のリクエストに
npa=1を付ける) - 飛んでいる場所の座標、地名、検索した言葉は、広告の SDK に一切渡さない
- 欧州の利用者には、Google の同意管理(User Messaging Platform)で、広告についての同意を求める
広告の SDK がまだ同意を集めている間や、広告が読み込めないときでも、地図はそのまま使えるようにしています。
評価のお願い:写真を見たあとに、1回だけ
App Store の評価をお願いする画面(Apple 標準のもの)も、出すタイミングを決めています。
- 撮った写真のプレビューを3回閉じたあとに出す
- 同じバージョンでは 1回まで
- 飛行中や、広告の直後には出さない
写真を撮って見返した直後は、アプリを気に入ってもらえている可能性が高い、前向きな瞬間です。逆に、飛行中や広告のあとに評価をお願いするのは、一番避けたいタイミングです。なお、評価の画面を実際に出すかどうかは、最終的に iOS が判断します(同じ人に何度も出ないように制限されています)。
まとめ
- バナーは、操作の邪魔にならない場所に分けて置く
- 全画面広告は「場面の切り替わり」だけ。操作中は出さず、間隔もあける
- 広告に位置や検索語を渡さない。パーソナライズしない広告にする
- 評価のお願いは、前向きな瞬間に、バージョンごとに1回だけ
広告で収益を得ることと、アプリを気持ちよく使ってもらうことは、出すタイミングを決めておけば、ある程度両立できると思っています。
ToVue は App Store で公開しています。